【現役Webデザイナーが語る!】
Web制作会社で働くメリットとデメリットを徹底比較

  • Web制作会社ではどんなことをするの?仕事内容は?
  • Web制作会社で働くメリットとデメリットを知りたい
  • どうすればWebデザイナーとして働ける?

こんな悩みを解決できる記事になっています!

この記事で紹介する「制作会社で働くメリットとデメリット」を知ることで、自分に適った環境を選ぶことができます。

記事前半ではWeb制作会社の業務内容や形態について、後半ではWeb制作会社や他の形態の働き方のメリットとデメリットを解説しています。

就職した後に「やっぱり違った」と後悔しないためにぜひ参考にしてください!

※この記事ではアフィリエイト広告を利用しています。

そもそもWeb制作会社とは

インターネットやスマートフォンの普及によって、様々なWebサービスが日々生まれています。オンラインショップなどのECサイトやアプリケーションなど『Web制作』という言葉はとても身近なものになりました。

Web制作会社への転職を考えるにあたって、業種・業務内容・業務形態は知っておかなければいけません。ここではWeb制作に携わる業種ごとの業務内容と働き方について解説していきます。

Web制作の業種と業務内容

Web制作の過程は大きく分けて以下の6つに分けられます。

  1. 企画
  2. 設計
  3. デザイン制作
  4. 実装
  5. リリース
  6. 運用・評価

全てを一人で行うのではなく、各ステップで担当として関わる人が異なる分業体制を採用している制作会社が多いです。そのため、制作会社に就職したいと思っても、どの職種で働きたいかを考える必要があります。

Web制作過程での主要な職種を5つに大別すると

  1. Webディレクター
  2. Webデザイナー
  3. Webライター
  4. フロントエンジニア
  5. バックエンジニア

となります。各分野の専門スキルを持つスタッフが集まることでよりハイレベルで高品質なものを提供しています。

それでは、各業種の詳しい業務内容を見ていきましょう。

1. Webディレクター

WebディレクターはWeb制作全体の管理を担います。通常、Web制作はクライアント様から依頼を受けて制作を開始します。クライアント様の要望に答えるためにWeb制作の「目的」と「ゴール」を決め、達成するための手段として何を制作するのかを企画します。

企画・設計が終わり制作段階に入ると、Webディレクターはその進捗管理を行い、都度デザイナーやエンジニアとやり取りをしながら進めていきます。

そのため、Webディレクターはデザイナーとエンジニアの両方の立場や業務内容を理解しておく必要があり、マネジメント能力も求められる業種です。

2. Webデザイナー

WebデザイナーはWebディレクターが企画・設計したものを基礎にデザインの作成を担います。大まかな構成やイメージをWebディレクターやクライアント様とすり合わせながらデザインを作成します。Adobeに代表されるデザインツールを使い、実際のデザインへと作り上げていくため、高いデザインスキルと知識が求められます。

また、サイトはパソコンだけではなくスマートフォンなど様々な画面サイズで見られるため、様々なサイズのデバイスに対応できるレスポンシブデザインの作成も必要です。

Webデザインの場合は見た目の美しさだけではなく操作性も重要になるので、最近ではユーザー目線に立ってより使いやすいデザインを作成するUI・UXデザイナーも増えてきています。

3. Webライター・編集者

WebライターはWebデザイナーがデザインを作成する際にユーザーに対してより訴求的な文章やキャッチコピーの作成を担います。利用するユーザーにとってデザインと同様に情報を与えるものが文章です。文章を工夫することでユーザーの関心を引きつけ、強い印象を残します。

わかりにくい文章はユーザーに不快感を与え、離れる原因を作るため特にWebライターとWebデザイナーは協力してデザインを作成します。

4. フロントエンドエンジニア

フロントエンジニアは制作されたデザインに基づいてユーザーに見える部分の開発を担います。私たちが普段目にするWebサイトなどは全てコーディングという開発言語の並び替えによって表示されています。HTMLやCSSを使ってWebデザイナーが作成したデザインからWebサイトの見た目を作成し、JavaScriptで動きをつけます。

デザインが実現可能かどうかを判断し、必要があればWebデザイナーと協力をしてデザイン設計の修正も行います。

5. バックエンドエンジニア

バックエンドエンジニアはユーザーの目には直接見えない裏側のシステムの構築を担います。主にサーバーの開発を担当し、データベースの設計や管理、サイト全体のセキュリティ確保を行います。

ユーザーがスムーズに利用できるようにプログラミング言語を活用することで、パフォーマンスの最適化と安定性の維持を目指すのがバックエンドエンジニアです。

サイトが完成し、リリースした後もクライアント様の要望や生じたエラーに対応し、修正・改善を行います。

Web制作会社で働く方法は?業務形態別に解説

ここまでWeb制作過程で主要となる業種を見てきました。自分の興味のある、就きたい業種は見つかりましたでしょうか?

最近では働き方改革が起こりWeb制作会社でも契約形態の多様化が進められているため、形態の種類と違いを把握し自分の生活スタイルに最適な働き方を目指しましょう。

正社員

正社員とは企業と直接雇用契約を結び、長期的に企業に所属しながら働けるのが特徴です。契約期間に制限がないため、安定した雇用と充実した福利厚生の環境に身を置きながら長期でのキャリア形成が可能です。多くの会社では、給与も月給制のため毎月一定の収入が確保でき安定した生活を送れます。

会社での上司・同僚・後輩・お客様といった人間関係の構築などWeb制作の能力以外にもコミュニケーション能力や上司となれば部下のマネジメント能力など幅広く能力を伸ばすことができます。

責任ある仕事を経験したい方や一つの会社で長期的に働きたいと考えている方には正社員がおすすめです。

契約社員(業務委託)

契約社員とは正社員と同様に企業と直接雇用契約を結びますが、雇用期間が契約時にすでに決まっているのが特徴です。担当する業務内容や責任範囲も定められていることが多いので、正社員と比べて勤務時間が比較的調整しやすく、プライベートや他の仕事との両立が可能です。

まずは契約社員として実務経験を積みながら働き、その後正社員として契約更新を目指すという選択肢もあります。一方、正社員と比べて雇用や福利厚生、給与が劣るなど不安定な面もあることは把握しておきましょう。

会社と雇用契約を結んで中長期的に仕事をしながらも、家事や子育て、趣味などワークライフバランスを重視したい方には契約社員がおすすめです。

派遣社員

派遣社員とは派遣会社を通じて働くため派遣先のWeb制作会社と直接の雇用契約を結ばないのが特徴です。派遣社員の雇用契約には無期雇用派遣と有期雇用派遣があり、短期・中長期のどちらでも働ける可能性があります。特定の業務のみを行うことが多く、自分のスキルを確実に活かし経験を積めます。

正社員や契約社員よりも雇用のハードルは低いため、未経験や経験が浅くとにかく業界内で会社に所属して仕事をしたい方には派遣社員がおすすめです。

アルバイト

これまで紹介してきた3つの業態は学校をすでに卒業した大人の方向けになります。社員として契約を交わせない特に学生の方には制作会社でのアルバイトをおすすめします。

『バイトル』や『Indeed』などバイト情報サイトで「デザイナー」と検索をすると求人情報がヒットします。未経験OK、1日4時間〜と書かれている求人もあることから派遣社員と同等かそれよりもハードルは低く、より生活スタイルに合わせた働き方がしやすくなります。

学生のうちから学業と両立して経験を積みたい方や仕事の合間のダブルワークとして行いたいと考えている方はまずはアルバイトから初めてみましょう。

現役Webデザイナーが教える!Web制作会社のメリットデメリット

ここからは、実際にスクール卒業後に多くのデザイナーがWeb制作会社へ転職を成功させ、その姿を見てきた現役Webデザイナーが考える。Web制作会社で働くメリットとデメリットについて解説していきます。

メリット

Web制作会社ではとにかく求められる技術力が高く、過酷ながらも制作に集中しながら技術力を鍛えられます。自分自身が求める環境と適しているか見極めましょう。

  • 幅広いジャンルを経験できる
  • 制作に没頭しやすい
  • 優秀な先輩が多い

幅広いジャンルを経験できる

Web制作会社ではメーカーやエンタメ、サービス系など業界問わず様々な企業から依頼を受けます。幅広いジャンルのデザインに関わることで、クライアントの要望に応えながらデザインのアイデアを増やしていき、各分野で必要不可欠な知見を獲得する機会になります。

制作に没頭しやすい

特に大規模な制作会社では分業体制で制作を行っている場合があります。デザインを主に行うデザイナーチームとコーディングや開発を主に行うエンジニアチームで別れているため自身の分野に集中できる環境が整っています。

優秀な先輩が多い

Web制作会社で働くと、業界経験の豊富なデザイナーが多く在籍しています。優れたデザイナーに囲まれることによって日々新しくなる最新情報や技術に常に触れることができ、モチベーションの向上に繋がります。また、制作物にはより高い基準が求められるので自身の技術力を鍛えるには最適な環境です。

デメリット

一方でWeb制作会社では、クライアントの要望に応えながら制作を進め、より高い品質での制作物の提供が求められるため比較的残業が多いとされています。

  • 納期がクライアントベース
  • 残業が多い
  • 分業制を取っている場合がある
  • 制作物の成果が追いにくい

納期がクライアントベース

Web制作会社では、納期がクライアントとの要望や事情に基づいて設定されます。そのため、クライアントの都合によって納期やスケジュールに変更が生じることもあり、制作側により柔軟性が求められます。

残業が多い

クライアントが希望する納期に間に合わせて制作を進めるために残業や休日出勤をする場合もあります。突然の変更や制作物のリリース直前で不具合による修正が必要になることもあるため比較的残業の多い業界と言われています。

分業制を取っている場合がある

自身の専門的な領域に集中できる環境があるというメリットで分業体制を紹介しましたが、この体制にはデメリットもあります。分業体制の場合、制作プロセスの中でエンジニアやマーケターとの関わりの機会が少なくなってしまうので視野が狭くなる傾向があります。

また、人生という長いキャリアにおいても担当の領域以外の選択肢がなくなってしまうため、自ら知見を得るために行動する必要があります。

制作物の成果が追いにくい

制作物のリリース後の運用はデザイナーが行わない場合がWeb制作会社の場合には多いです。そのため、自身が携わった制作がどのような成果を出したか知ることができず、改善点などのフィードバックも行いにくいのも分業体制のデメリットです。

会社規模別

Web制作会社のメリットとデメリットを紹介してきました。しかし、Web制作会社と言っても規模が異なると会社内で出来ることも変わってきます。ここではWeb制作会社を規模で大手と中小に分けてさらに解説していきます。

大手Web制作会社に勤める

大手企業は中小企業と比べて所属する従業員数が多く、会社が設立してから長く経っているという特徴があります。

メリット

多くのプロジェクトを手がけた実績があるので、有名な企業をクライアントに持っています。従業員の中にも各分野に特化したエキスパートがいるため、より高品質でハイレベルなサイト制作が行われます。

また、教育制度やサポート体制も充実しているので、常に最新の情報やトレンドを吸収しながらスキルアップできます。

デメリット

従業員数が多いため、分業体制が各制作プロセスで取られていることが多く、個人がチーム全体のプロジェクトに貢献していると感じにくい傾向があります。

また、大規模なプロジェクトや有名なクライアントを扱うため、常に高い基準が求められるプレッシャーにさらされながら仕事をしなければなりません。

中小規模のWeb制作会社に勤める

中小企業は大企業と比べて従業員数が少ないため、よりスピード感があり、一人一人が行う仕事の幅が広いのが特徴です。

メリット

中小Web制作会社では従業員の数に限りがあるので一人が複数の役割を担当することが多く、Web制作プロセスの様々な段階を学べます。デザイナーがデザインを作って終わりではなく、リリース後の成果の確認も行うことで自身のデザインのフィードバックも行えます。

大手Web制作会社では複雑で時間がかかる承認や意思決定も、中小Web制作会社では組織構造が比較的フラットなため、迅速に行い、新しいアイデアや技術を試す機会もあります。

デメリット

一方で、中小Web制作会社では人材、技術、資金などのリソースが限られているため、大規模プロジェクトの受注や複数制作の同時進行が難しいことがあります。そのため、制作段階によっては残業や休日出勤をしてリソースの不足を補う必要が出てきます。

その他働き方別メリットデメリット

Web制作会社に所属して働く以外にもデザイナーとして仕事をする方法はあります。それが、インハウスデザイナーと呼ばれる事業会社にデザイナーとして務める形態とフリーランスとして個人で仕事を行っていく形態です。

それぞれのメリットとデメリットも見ていきましょう。

事業会社(インハウスデザイナー)で働く

クライアントからの依頼を受けて制作を行うWeb制作会社とは異なり、自社のWebサービスやメディアを提供している会社に所属してWebデザイナーとして働く人をインハウスデザイナーと呼びます。

メリット

事業会社で働くことのメリットとして長期的な視点でのデザイン改善を行えます。制作会社とは異なり、一度制作した自社サービスを分析するなどして改善点を常に見つけ出し修正を繰り返していきます。そのため、デザインのスキルだけではなく、マーケティングや分析などビジネス全体を掴むスキルを身につけるきっかけになるのが特徴です。自分がデザインしたサービスの発展を数値等を確認しながら見続けていけるのでやりがいにも繋がります。

デメリット

自社サービスに特化するため、幅広いデザインスタイルや業界を経験する機会は少なくなります。デザイン業務以外にもマーケティング領域の仕事を求められる場合もあるため、専門的にWeb制作を行いたいという方は自分で時間を作る必要があります。

フリーランスとして働く

フリーランスデザイナーとは、企業や組織に雇用されず、個人で仕事を請け負うデザイナーを指します。

メリット

自分で仕事を選ぶことができるため、スキルやライフスタイルに合わせた柔軟な働き方が可能です。副業として仕事の合間にフリーランスでWeb制作を行う方も少なくありません。様々な業界のプロジェクトやクライアントと関われるというのも経験に繋がります。

スキル次第で高単価の案件を獲得でき、収入増加の可能性もあります。

デメリット

フリーランスデザイナーは、会社に所属していないため、納税や保険など全て自分で管理しなければいけません。そのための勉強も必要になります。

また、案件の獲得もデザイナー自身で案件サイトから獲得するか営業をしなければならず、収入も不安定になる傾向があります。

未経験からWeb制作会社への就職・転職を成功させるために大切な3つのポイント

ここで紹介する3つのポイントは就職・転職を成功させるために最低限必須な項目です。

スキルを身につける

デザイナーという技術で勝負する職業を目指す以上、スキルの向上は必要不可欠です。
Webデザイナーになるために取得必須の資格は特にありません。

しかし、Webサイトやバナー制作を行うにあたって「Photoshop」や「Illustrator」、「Figma」などのツールをある程度使える必要があります。

後述しますが、ポートフォリオに掲載するための制作実績も必要なので、多くの作品を作る中でこれらのツールを使えるようになりましょう。

また、Web制作会社ではデザイナーとコーダーは分業体制を取っているところがあると書きましたが、コーディングの知識がWebデザイナーに要らないわけではありません。コーディングの知識をデザイナーが知っていることでよりコーダーとのコミュニケーションが取りやすくなります。

こちらの記事でWebデザイナーがコーディングを学んだ方が良い理由を解説しているのでぜひお読みください。

check!!

【2024年9月最新】Webデザイナーはコーディングを学ぶべき?必要な知識と4つの勉強方法とはの画像

【2024年9月最新】Webデザイナーはコーディングを学ぶべき?必要な知識と4つの勉強方法とは

Webデザイナーはコーディングが必要なの?コーディングの勉強方法を知りたい!という方におすすめの記事です。コーディングスキルはWebデザインーにとって持っておくととても有利になります。コーディングを勉強する方法のメリットやデメリットについて詳しく解説!コーディングができるWebデザイナーは活躍の幅が広がります。

ポートフォリオの制作

就職や転職では自身の持つスキルをアピールするため、ポートフォリオの作成は必須です。
「人柄」は面接の中の会話で伝えられますが、「スキル」についてはこのポートフォリオの完成度でしか伝えることができないので、制作に全力を注ぎましょう。
冊子にまとめるか、Webサイト上にアップして閲覧できる状態にすれば大丈夫です。

このメディアを運営するオンラインスクール「デザスタ」では卒業までにポートフォリオをオリジナルで作れるだけのデザインとコーディングスキルを学ぶことができます。

「ポートフォリオをオリジナルで作れるようになりたい!」という方はぜひ一度説明会にご参加ください。

セミナーバナー

無料相談会に参加する

セミナーバナー

無料相談会に参加する

就職・転職エージェントを活用する

就職・転職活動をする上で、エージェントの存在はとても重要です。エントリーシートや面接対策などの準備段階で第三者目線で改善点を指摘してくれます。また、求人などの紹介をしているエージェントもあるので、Web制作会社への就職や転職を考えている人は一度相談してみると良いでしょう。

「クリエイティブ」がわかるクリエイター専門転職エージェント【HIGHFIVE】

日本最大級のクリエイティブスタジオ「C&R Creative Studios」が運営している転職エージェント。担当するエージェントもスタジオでクリエイターと一緒に働いている方なのでよりクリエイティブ職のことを理解しているため、職務経歴書や履歴書添削だけではなく、ポートフォリオの添削支援も行っています。

ぜひ一度面談を申し込んで、あなたの悩みや将来なりたい姿について相談してみてはいかがですか?



まとめ

今回はWeb制作会社で働くメリットとデメリットについて解説しました。

ポイント

  • Web制作会社のメリットは求められる技術力が高く、デザインに集中できる環境。
  • Web制作会社のデメリットはより高品質な制作物が求められるため比較的残業が多い。
  • Web制作会社以外にも、事業会社やフリーランスという働き方もある。
  • 就職・転職を成功させる3つのポイント
    • スキルを身につける
    • ポートフォリオを作成する
    • 転職エージェントを活用する

就職や転職や人生の中で大きな転機となります。後悔しないためにも、各働き方のメリットとデメリットを理解して自分に合った働き方を見つけてください。

半分修行のような気持ちで働くと2〜3年後に大きく花が開くことが多いので自分がここで学びたい、働きたいと思える環境を大切にしましょう。

デザスタ誘導バナー
デザスタ誘導バナー