- Webデザイナーはなぜやめとけと言われるの?
- 現役のWebデザイナーはどんなときに後悔を感じる?
- Webデザイナーになるメリットはないの?
そんな疑問や悩みを解決できる記事となっています。
Webデザイナーへのキャリアチェンジを検討する中で、ネガティブな意見が気になる人もいるかもしれません。確かに、仕事内容や待遇の厳しさが指摘される場面もありますが、Webデザイナーは魅力的な側面も多い職種です。
この記事ではまず「Webデザイナーはやめとけ」と言われる理由を解説します。後半ではWebデザイナーとして働くメリットや、転職後の後悔を防ぐために意識したいポイントについても紹介します。
Webデザイナーへのキャリアチェンジを考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
Webデザイナーはやめとけと言われる9つの理由

Webデザイナー以下の9つの理由から「やめとけ」と言われることがあります。
- 収入が高くない
- 常に納期に追われる
- 絶えず学び続けなければならない
- 長時間労働・残業が生じがち
- キャリアパスが限られる
- クライアントとの関係に悩むことがある
- 身体へ負担がかかりやすい
- 好きなデザインを作れるとは限らない
- AIに代替される懸念がある
それぞれの理由について、詳しく見ていきましょう。
1. 収入が高くない
Webデザイナーは収入が高くないから「やめとけ」という声が見受けられます。大手転職サイト「doda」の発表によると、2024年度の全業種・全年代の平均年収は426万円です。
出典:https://doda.jp/guide/heikin/age/
一方、同じく「doda」の2024年度のデータによると、Webデザイナーの平均年収は378万円。日本全体の労働者の平均と比べて約50万円低い水準です。
出典:https://doda.jp/engineer/guide/creative/002.html
収入が低い背景には、Webデザイナーが勤務する制作会社が価格競争にさらされている点があります。案件単価が上がりにくく、特に駆け出しの頃は時給換算で最低賃金に近い待遇で働くケースも少なくありません。
2. 常に納期に追われる
Webデザイナーは常に納期に追われるため、つらいと感じやすい職種です。複数の案件を並行して進めることが一般的であり、厳しくスケジュール管理をしなくてはなりません。
加えて、クライアントの仕様変更や修正対応も重なると、納期に余裕がなくなる場面が多く、プレッシャーの重さから精神的に疲弊するケースがあります。
3. 絶えず学び続けなければならない
Webデザイナーは日々、新しい知識や技術を学び続けなければなりません。Webデザインはトレンドの移り変わりが早く、絶えず新鮮な知識を吸収する必要があるためです。
またデザインツールの技術進化に対応できなければ、すぐに取り残されてしまいます。納期に追われる中で、新たな知識も学び続けなければならず、つらいと感じるWebデザイナーがいます。ときには、退勤後の時間も活用して学習を進めたり、プライベートの時間を削ったりする必要があるかもしれません。
4. 長時間労働・残業が生じがち
Webデザイナーは納期までに制作物を仕上げる必要があるため、作業時間が膨らみがちです。「デザイン」はゴールがわかりにくい作業なので、追求しようと思うといくらでも時間と労力をかけることができます。結果、残業や休日出勤が常態化しやすい傾向にあります。
なかには業務時間外に資料作成や調査を行うWebデザイナーもおり、時間単価の低さから、割に合わないと感じるケースがあることも事実です。
5. キャリアパスが限られる
Webデザイナーのキャリアアップとしては、より上流工程を担当するディレクターへの転向が主な選択肢となります。専門的な知識が求められるためにキャリアの広がりを感じづらく、将来への不安を抱く人もいます。
しかし実のところ、自らのスキルを拡げつつ、道を切り開いていく姿勢があれば、Webデザイナーは多様な働き方のできる職種です。Webデザイナーとして培った力は、他業種であっても生きるので、キャリアパスに関しては本人次第だと考えておきましょう。
6. クライアントとの関係に悩むことがある
クライアントとの関係に悩むWebデザイナーは多くいます。アイデアを提案したり、制作物を提出したりする際に、クライアントとの間で意見のすれ違いが生じやすいためです。
自分はA案の方が良いデザインだと思っているが、クライアントはB案でないとダメだと主張している、など、自分のデザインが認められないと感じるケースもあるでしょう。制作物に対し何度も修正依頼が入り、自分のペースで仕事を進められず、ストレスを感じてしまう場合があります。Webデザイナーはクライアントありきの仕事であるということをある程度割り切る必要があります。
7. 身体へ負担がかかりやすい
Webデザイナーは長時間パソコン作業を行うため、身体への負担を感じやすい仕事です。具体的には、以下のような症状が出る可能性があります。
- 眼精疲労
- 腰痛
- 肩こり
- (運動不足にともなう)生活習慣病
若いうちは体の変化を実感しづらくても、長年たまった負担が将来の健康に影響するケースも少なくありません。
8. 好きなデザインを作れるとは限らない
Webデザイナーは自分の好きなデザインを作れるとは限りません。そのため仕事に面白さを見出せなくなり、後悔してしまう人もいます。
Webデザインはアートではなく、集客や売り上げアップなどクライアントの課題を解決する手段です。自己表現をしたくてWebデザイナーになった人にとっては、思い通りのデザインを作れず、フラストレーションを感じてしまう場合があるでしょう。
9.AIに代替される懸念がある
近年、AI技術が急速に進化し、コード生成・画像生成の領域で、すでに実用化が進んでいます。そのためルーチン的なWebデザイン業務がAIに置き換えられる可能性があります。
とくにスキルの低いWebデザイナーは、AIの生成する制作物のクオリティとの差別化が難しく、将来性を懸念されがちです。
【悪いことばかりじゃない】Webデザイナーになる3つのメリット

「やめとけ」といった意見がある反面、Webデザイナーとして働くことには魅力もあります。ここではWebデザイナーになるメリットを3つ紹介します。
- 異業種からのニーズが高く将来性がある
- 他職種への転向や副業・フリーランスなど働き方を柔軟に選べる
- やり方次第で高収入を狙える
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.異業種からのニーズが高く将来性がある
AIが台頭する中であってもWebデザイナーは、今後ますます求められることが増える職種であるといえます。DX化※1やEC市場の拡大により、あらゆる業界でWeb制作のニーズが高まっているためです。
経済産業省のデータでも、ECの市場規模が年々拡大している様子がわかります。

引用:https://www.meti.go.jp/press/2023/08/20230831002/20230831002.html
EC市場の拡大にともない、マーケティング戦略を踏まえた質の高いデザインの作成には、人間の判断と技術が不可欠です。
よってWebデザイナーとして専門性も高めていくと、市場価値も上昇していきます。「手に職」が欲しい人にとってWebデザイナーへの転向は、有望な選択肢といえるでしょう。
※1 DX化:デジタル技術を駆使して、業務プロセスや事業内容を変革する取り組み
2.他職種への転向や副業・フリーランスなど働き方を柔軟に選べる
キャリア選択の幅が狭いイメージを持たれがちなWebデザイナーですが、実際にはさまざまな働き方を選べます。Webデザイナーで得たスキルは他職種にも応用できるためです。
たとえば以下のような職種への転向が可能です。
- UI/UXデザイナー
- フロントエンドエンジニア
- Webマーケター
このほか本業と並行して副業をしたり、フリーランスとして完全在宅ワークに切り替えたりする選択も可能です。幅広いキャリアパスを視野に入れられる点は、Webデザイナーとして働く魅力といえます。
3.やり方次第で高収入を狙える
低収入だから「やめとけ」と言われがちなWebデザイナーですが、実は工夫次第で収入を大きく伸ばせる職業です。
たとえば、デザインのみならずコーディングやマーケティングも学び、業務領域を広げることで市場価値を高められます。スキルを広げてからフリーランスとして独立することで、高収入を実現できるケースも珍しくありません。
実際、年収1,000万円を達成するWebデザイナーもおり、やり方次第では高収入を狙える仕事といえます。なお、Webデザイナーが年収を高めるための方法については以下の記事で詳しく解説しているため、ぜひご覧ください。
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Webデザイナーとして後悔しないために意識すべきポイントは以下の3点です。
- 自分に適性があるかを確かめてから挑戦する
- 転職先選びを妥協しない
- 正しいWebデザインスキルを身につける
それぞれ詳しく解説します。
1.自分に適性があるかを確かめてから挑戦する
まずはWebデザイナーが自分に向いているか見極めることをおすすめします。
憧れだけでWebデザイナーへキャリアチェンジしてしまうと、理想と現実のギャップで後悔するリスクが高まるためです。Webデザイナーに向いている人・不向きな人の特徴をまとめましたので、参考にしてください。
向いている人の特徴 | 向いていない人の特徴 |
・ものづくりが好き ・新しいことを学ぶのが苦にならない ・物事を論理的に考えられる ・細部までこだわれる効率化を意識できる | ・地道な作業が苦手 ・コミュニケーションが苦手 ・スケジュール管理が苦手 ・自己主張が強すぎる |
自分が不向きな人の特徴に当てはまるからといって、Webデザイナーを目指していけないわけではありません。しかし事前に自分の適性を考慮し、Webデザイナーを目指すべきかどうかを、自分で決める機会を持つことは重要です。
なお、Webデザイナーに向いている人・向いていない人の特徴とその理由については、以下の記事で詳しくまとめておりますので、ぜひご覧ください。
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2.転職先選びを妥協しない
Webデザイナーへ転向したあとに後悔しないためには、転職先を慎重に見極める姿勢が欠かせません。
たとえば「固定残業制」や「残業代の記載が曖昧」な求人を出す企業では、残業代が十分に支払われない可能性があります。また、格安で制作を請け負う企業では、人件費が削られやすく、長時間労働になりやすい点も懸念されます。
応募前に企業の方針や待遇を確認し、面接では業務量や繁忙期の状況などを具体的に質問しましょう。とはいえ慎重に選んだつもりでも、実際には理想と違う場合もあります。そのときはスキルを磨く場と割り切り、期間を決めて次の転職につなげる意識を持つことも大切です。
3.正しいWebデザインスキルを身につける
Webデザイナーを目指すなら、正しい知識とスキルを意識的に身につける姿勢が欠かせません。ツール操作ばかりを自己流で学んでも、実務レベルのデザインが作れず、早い段階で壁にぶつかるケースは少なくないためです。
さらに、待遇の良い企業への就職を目指す場合は、ポートフォリオを通じてスキルを評価される場面が増えてきます。ポートフォリオとは、これまでに制作したデザインをまとめた作品集のことで、採用時には提出を求められるのが一般的です。
自分ではポートフォリオの完成度に満足していても、経験者の目から見ると不十分なケースもあります。だからこそ、プロからフィードバックをもらいつつ、ブラッシュアップしていかなくてはいけません。
即戦力になれることをアピールし、後悔しないキャリアを築くため、初期段階から「正しく学ぶ」を意識した環境づくりが大切です。
Webデザイナーのスキルを身に付ける3つの方法

Webデザイナーは「やめとけ」と言われがちですが、正しくスキルを身につければ将来性のある職種です。ここでは、代表的なスキルの習得方法を3種類紹介します。
- 独学
- 職業訓練校
- Webデザインスクール
それぞれの方法について詳しく確認していきましょう。
1.独学
費用を抑えながら学びたい人には、独学がおすすめです。たとえば以下のような方法で独学が出来ます。
- 書籍
- 動画教材
- 学習用のWebサイト
これらの方法を使えば、自分のペースで学習を進められます。Webデザインに初めて触れる段階においても、始めやすい点も魅力です。
ただし独学は、他者からのフィードバックを受けづらい方法のため、正しいスキルが身についているかや、自分の作品の良し悪しを判断しにくい点は要注意です。独学は手軽にできる反面、正しいスキルを体系的に習得しにくい方法といえます。
2.職業訓練校
職業訓練校は、公的制度を活用して基礎から体系的にWebデザインを学べる手段です。雇用保険の受給資格があれば、給付を受けながら受講できる場合もあり、費用を抑えて学習を進められます。
ただし人気があり倍率も高いため、希望通りに受講できるとは限りません。あらかじめ募集要項や入校試験の有無や出題傾向を確認しておくことが大切です。
職業訓練校でのWebデザイン学習については、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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職業訓練校とは、失業者に向け、技術や知識を付けるための支援をする機関です。職業訓練校のメリットやデメリット、Webデザインスクールとの違いを徹底解説。職業訓練校は金銭面、Webデザインスクールは手厚いサポートが非常に魅力的です。置かれている状況によっておすすめは変わってくるので、職業訓練校かWebデザインスクールか迷っている方はぜひ参考にしてくださいね。
3.Webデザインスクール
現場で通用する実践的な力を短期間で身につけたいなら、Webデザインスクールが最適です。体系的なカリキュラムに沿って学べるため、効率よくスキルを習得できます。
プロの講師からのフィードバックにより、客観的な視点で自分の課題に気づけるのも大きな利点です。また、ポートフォリオの作成支援や面接対策など、転職活動を見据えたサポートも受けられます。
入学に試験は不要ですが、費用は高額になる傾向にあるため、本気でWebデザイナーを目指す人向けの選択肢です。
また授業の時間が決められている場合があるため、ライフスタイルに合わせて無理なく通えるスクールを探す必要があります。たとえば『デザスタ』のように柔軟な受講スタイルを選べば、忙しい社会人でも学びやすくなります。
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まとめ
この記事では「Webデザイナーはやめとけ」と言われる理由や、経験者が後悔しがちなポイントについて解説しました。最後に要点を整理します。
ポイント
- Webデザイナーは、収入や労働環境の面で厳しさがある
- スキルを活かして柔軟に働ける職種でもある
- 工夫次第で高収入を目指せる
- 後悔しないために就職先にこだわったり、自身の適性を確かめたりするとよい
- 優良な企業に採用されるには、正しいスキルの習得が有効
たしかにWebデザイナーは、待遇面や労働環境の厳しさから「やめとけ」と言われがちな職種です。しかし向き合い方次第で、自分らしいキャリアを築いたり、高収入を目指したりできる面もあります。
本記事の内容を参考に、Webデザイナーを目指すかどうかじっくり検討してみてください。
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